道路の穴

転倒が事故につながる

バイクという乗り物は、不安定で転倒するから面白いともいわれます。
ダイレクトに伝わりやすい操縦性と、軽快な動きを見せる一方、小さな衝撃でもバランスを崩し、転倒してしまうのです。

しかし、面白いと思える部分は、あくまでも自分自身のレベルとして考えればということでしょう。
バイクで転倒してしまえば、後続車両に引かれてしまう可能性もありますし、単独で転倒しても大きな怪我を負うこともあるのです。
できる限り転倒しないようにすることが大切ですが、ちょっとした見落としで転倒につながるケースもあることは忘れてはいけません。

アスファルトの穴はバイクの天敵

道路のアスファルトは、耐摩耗性に優れたものです。
圧縮に対しては強くありませんが、道路を走る車のタイヤによる摩耗に対して高い耐性を持っています。
コンクリート舗装もありますが、はるかに耐えられるものになっているといえるでしょう。

もしも、破損してしまった場合でも、アスファルトは補修が簡単です。
そのため、日本でもいたるところで舗装されています。
ですが、衝撃を受けると、いとも簡単に破損することもあり、大型車が通るようなところでは、その振動と衝撃で穴が開いてしまうこともあるのです。

この穴がバイクにとっては危険な代物です。
車とは違い2輪で走行しているバイクは、ちょっとした段差の衝撃でもバランスを崩します。
そうなると、車体が揺れてしまい、転倒する可能性が出てくるのです。

もちろん、穴に乗り上げたりしなければいいのですが、不意に気が付いたときや暗闇の中で見えないこともあるでしょう。
日常使っている道路であれば、回避できるように走ることが大切です。

タイヤとしても、大きな穴にぶつかってしまうと、瞬間的に強い力を受けてパンクすることもあります。
そうなれば、さらに転倒する可能性が高くなり、事故になってしまうリスクが高まるのです。

こういったアスファルトの穴で転倒してしまうと、後続の車両に引かれてしまうことも出てきます。
速度も出ているからこそよけられないため、後続の車両も速度が出ており重大事故につながってしまうのです。
海外では死亡事故につながるケースも多く、大変危険なものとして考えられています。

伸縮装置にも注意が必要

こういった道路の危険性は、アスファルトの穴だけではありません。
橋梁と道路の接続部分にある伸縮装置も危険です。

雨の日などでは、タイヤがかかるだけでスリップする危険性があります。
直進している分には短い距離ですのでリスクも少なくて済みますが、ハンドルを切ったりすると一瞬でバランスを崩し転倒します。

鉄製の部品ですので、冬場ではいとも簡単に凍る場所です。
油断をすると、スリップしてしまい、大怪我になることも珍しくありません。
車も例外ではありませんので、目の前の車両の動きを見ているとわかることもあります。

走っている道路には、リスクが存在することを忘れずに、バイクを運転することが必要でしょう。
ちょっとしたこと一つでも、バイクの危険性は跳ね上がってしまうからです。