死亡事故の統計

バイクと死亡事故の関係をみる

バイクと事故の関連性を見ていくと、死亡事故につながるリスクが指摘されます。
自動車とは違い、ボディでドライバーを守ってくれることはありませんので、肉体に大きなダメージを受けやすい環境となるからです。

東京都の事故に対する死亡事故者の構成率を見ていくと、1/4に近い数値が出てきます。
つまり、交通事故死亡者の4人に1人はバイクの運転でなくなっているのです。
全国的にみると、17%前後になりますので、それだけ都市部でバイクが便利なものであり需要が高い代わりに、事故数も多く、死亡者数も多いといえるでしょう。

天候が悪化しやすい時期は事故も多い

発生月別に考えていくと、統計的には6月9月といって雨の多い時期に死亡事故が多く、冬場である12月1月も集中して起こっています。
過去の統計を見ても、6月9月12月というのは集中的に死亡事故が起こっていることがわかるのです。

時間帯を見て見ると、通勤時間帯である6時~8時、18時から20時台が多く、過去の統計ではさらに深夜にかけても事故が発生しているのがわかります。
朝の通勤で焦っている時間や、暗くなり視界が狭くなる時間帯は、バイクにとっても死亡事故につながりやすいということが見て取れるでしょう。

年齢層から見る死亡事故

年齢を見ていくと、40代の死亡事故が最も多いことがわかります。
注いで若年層、高齢層となっていくのですが、通勤に節約のためにバイクを使ったり、生活に余裕が出てきたためにバイクに乗っていたりすることがあげられるでしょう。

事故の類型を見て見ると、単独転倒が最も多く、次いで他車がかかわってくる右折がらみの事故となります。
そして、出会い頭が次いで多く、過去の統計からも、この傾向は変わっていません。

死亡事故から自分を守るために

死亡事故の損傷部位から見ると、圧倒的なのが頭部の損傷です。
次いで胸部損傷となりますが、この二つだけでも3/4を占めてしまいます。
安全装備に関して、ヘルメットの重要性を甘く見ていたり、軽装で運転していたりすることが、死亡事故につながりやすいことがわかるでしょうか。

特に、ヘルメットをかぶっていても、その4割は脱落していることがわかっています。
半キャップといった、簡易的なヘルメットをかぶっていたが故、頭部を守る以前に脱落してしまい死亡事故につながってしまうことがあるのです。
こういった痛ましい事故を防ぐためにも、ヘルメットは頭部全体を守れる耐久性に優れたものを使い、あごひもを止めて脱落しないようにすることが大切だといえるでしょう。

加えて、胸部のプロテクターも忘れてはいけません。
バイクに乗っているひとのなかで、装着している人はまだまだ少ないものですが、死亡事故から自分を守るということを考えてみると、非常に重要な存在になります。
上半身を守ることは体全体を守ることにも繋がりますので、ぜひ一度目を通してみてください。”