Posted by SLbik7uK | Posted in 安全運転アドバイス | Posted on 01-05-2025
秋の爽やかな空気や景色を楽しむには、バイクでのツーリングがぴったり。特に友人たちと一緒に走る「マスツーリング」は、ひと味違った魅力があります。でも、集団で走る際は、注意が必要なポイントがいくつかあるのも事実です。
速いバイクに合わせてペースを上げたり、前の仲間に追いつこうと無理に加速するのは、思わぬ事故につながりかねません。マスツーリングをより安全に、楽しく過ごすために、抑えておきたい心がけやコツについて見ていきましょう。
1. 前に追いつこうと焦らない
集団でのツーリング中、気が付けば前のバイクから大きく遅れを取ってしまうこともあるでしょう。そんな時、「早く追いつかなきゃ」と思い、ついスピードを上げてしまうことはありませんか?これが実は、ツーリングでよくある危険なポイントのひとつです。
前方のバイクに気を取られてしまうと、どうしても視界が狭くなりがちです。たとえば、追いつこうと焦っている時、ふとした瞬間に飛び出してくる車や歩行者に気付けない場合があります。また、曲がり角の手前で無理な加速をしていると、急な対向車やバイクに反応する余裕も失いがちです。こうした状況を避けるためには、自分のペースを守ることが何より大切です。
追いつくことよりも安全第一を心がける
焦る気持ちを抑え、「少し遅れても大丈夫」という気持ちで走るのがポイントです。ツーリング中は必ず休憩ポイントを決めているはずなので、無理して追いつく必要はありません。むしろ、自分のペースを保つことで周囲を見渡せ、いざという時に冷静な対応ができるはずです。
2. 初心者は真ん中か最後尾に位置する
マスツーリングでは、経験の浅いライダーが先頭や中ほどで走るのは避けた方が良いでしょう。一般的に初心者はペースを保ちにくく、先頭に位置していると無意識にプレッシャーを感じることがあります。また、集団の中にいると焦りが出やすいもの。途中で追いつかなければと感じて無理な運転をしてしまいがちです。
ベテランが前後をサポートする役割を
マスツーリングでの理想的な隊列は、ベテランライダーが前後に配置されていること。これにより、初心者ライダーが急な操作をしなくても良いように配慮できます。特に最後尾にベテランがいると、安心感があるだけでなく、全体のペースも調整しやすくなります。
3. 道路状況に合わせて無理な追い越しはしない
ツーリング先には、峠道やくねくねとした山道が含まれていることが多いでしょう。特に見晴らしの良い道では、前方にバスや車が走っているときに追い越したくなる場面がよくあります。先頭のライダーがサッと追い越すのを見て、自分も続こうとすると、無理な追い越しをしてしまう危険性があります。
追い越しが難しい場所はタイミングを見極めて
長い直線がない場所やカーブが続く峠道では、追い越しができるタイミングも限られます。そのため、焦って「今のうちに抜かなきゃ」と思い、追い越しを強行するのは禁物です。ツーリング中はインカムを使って、前方や後方の仲間と状況を共有しながら安全な場所を選ぶようにしましょう。また、道幅が狭い場所では追い越しせず、前の車が安全に道を譲ってくれるまで待つのも一つの手です。
4. 焦りを抑えるためのインカム活用
ツーリング中の不安を軽減する方法のひとつに「インカム」があります。インカムがあれば、前のライダーと連絡を取り合い、「次の休憩スポットまで少し遅れて行くよ」など、気軽に伝えられます。また、インカムを使ってルート情報を共有していれば、焦りも軽減されるでしょう。
インカムがない場合は休憩場所をこまめに設定する
もしインカムを使用しない場合は、こまめに休憩スポットを設定することをおすすめします。そうすれば、遅れても「ここで待っていれば合流できる」という安心感が生まれます。休憩スポットでの再集合をルールにしておけば、無理に追いつく必要もなくなりますね。
5. 無理は禁物、自分のペースを守る
マスツーリングでは、周りのペースに合わせようとつい頑張りすぎてしまうことがありますが、これは非常に危険です。バイクはそれぞれ特性が異なり、同じカーブを曲がるにしても速度の出し方やブレーキのタイミングが異なります。また、走行の経験や体力もそれぞれ違います。たとえ他のライダーがスムーズに走行していても、自分のバイクやスキルに合ったペースで走ることを大切にしてください。
「自分のペースが一番」と考えよう
「自分だけ遅れてしまったら迷惑かも…」と感じるかもしれませんが、仲間とのツーリングはお互いが安全に楽しむためのものです。特に初心者の方は、他の人と比べる必要はありません。ツーリングの目的は楽しい時間を過ごすことなので、「自分のペースを保つことが安全につながる」と意識しておきましょう。
6. 仲間同士でのマスツーリングはコミュニケーションがカギ
ツーリングの楽しみの一つは、仲間と一緒に走ることによる一体感です。でも、一体感を保とうとしすぎて自分を無理に追い込む必要はありません。ベテランライダーは初心者や経験の浅い仲間に対して「無理しないでね」と声をかけてくれることが多いですが、それでも初心者は「迷惑かけないようにしよう」と頑張りすぎてしまうことがあります。
コミュニケーションを取りながらゆったり走ろう
ツーリング中のコミュニケーションは、安全の要です。走行中のちょっとしたトラブルも、後で話し合うことで対策が見つかります。ツーリング前に、どのペースで走るかや集合場所をしっかり確認しておけば、より気楽に走れるでしょう。周りのペースを気にしすぎず、自分の走りに集中できるようにしましょう。
7. マスツーリングで気をつけるべき心理的な落とし穴
マスツーリングは一人で走る時よりも楽しい反面、心理的なプレッシャーもかかりやすいものです。特に、「みんなに迷惑をかけないように」とか「自分だけ遅れてしまっているかも」といった焦りや緊張が積もると、無意識のうちに普段の自分とは違う運転をしてしまうことがあります。こうした気持ちが事故につながりやすいので、ツーリング中はその都度、自分のペースを保つ意識を持ち続けることが大事です。
最後に:安全なマスツーリングを楽しむために
マスツーリングは一人では得られない楽しみや思い出を作る最高の機会です。でも、その楽しみの裏には自分が気を付けるべきポイントがいくつか隠れています。焦らず自分のペースで走ること、コミュニケーションを忘れずに取ること、そして「無理はしない」と決めることで、ツーリングの充実感がぐんと高まるでしょう。
安全に気を配りながら、これからのツーリングシーズンを思いっきり楽しんでください!