野村ホールディングス傘下の中堅保険会社
朝日火災は野村ホールディングスに属する損害保険会社で、三井住友海上や東京海上日動などの「3大メガ損保」に比べると知名度も規模も大きく下回りますが、損害保険の中堅企業として全国的に地道に展開しています。
自動車保険は個人向けの「ASAP」と、「対人賠償責任保険」、「対物賠償責任保険」、「人身傷害保険」、「車両保険」の4つの保険を自由に組み合わせることが可能な総合自動車保険の「PAP」が用意されています。
しかし、ASAPには、車種制限があるため、バイクが加入できるのは、「PAP」のみです。
朝日火災は、知名度こそ高くはないのですが、万全の補償内容や充実のロードアシスタンスサービスなどに定評があります。
代理店を通して契約をするため、保険料はインターネット契約の商品に比べればやや割高ですが、販売担当者の説明は丁寧で誠実さを感じるという声は多いです。
PAPは一般のバイクも自動車と同様の保険の仕組みであるため、バイクでも自動車同様、車両保険に入れます。
車両保険は、①車対車+A、②一般車両保険、オプション特約、の3つからなります。
まったく車とバイクが同じ扱いにされるわけではありませんので、ちょっと詳しく見てみます。
車両保険「車対車+A」
車両との衝突による自車の損害が補償されますが、相手側の運転者、車両所有者が確認できることが条件です。
また、台風や火災、竜巻などによる損害も補償されます。
バイクの場合、盗難は対象外となっているのですが、他社で補償対象としている場合でも2万円程度と比較的少額なので、それほど気にする必要はないのかもしれません。
一般車両保険
車両保険「車対車+A」をベースにして、電柱やガードレールにぶつかる、転倒する、などの自損事故や、当て逃げのように相手側の運転者や車両所有者が不明な場合にも補償が受けられます。
転倒などの自損事故や倒されるだけの事故でも、車両修理費が高くつくバイクの場合、一般車両保険の方が安心ではないでしょうか。
オプション(特約)
車両地震特約
通常の車両保険では、火災や台風、水害による損害は保険の対象ですが、地震や噴火、津波による損害は保険の対象外です。
地震大国日本では近年、特に火山・地震の活動が活発になっているようです。
この特約を付することにより、自然災害全般に対応できることになります。
車両保険無過失事故特約
契約車両と他の車両との衝突の場合、①相手方の信号無視を起因とする事故、②相手側車両のセンターラインオーバーを起因とする事故などで、朝日火災が当方に過失なしと認める場合で、相手側の運転者や所有者が確認できる場合は、車両保険を使っても、次回更新の等級決定の際に、ノーカウントとしてもらえる特約です。