事故相手の損害を補償
事故の相手となった人への補償は「対人賠償」と「対物賠償」の2つがあります。
対人賠償には、相手が事故によってけがをした場合の治療費や入院費をすべて保険で対応します。
もちろん、通院にかかった費用に関しても請求ができます。
けがが原因で仕事へ行くことができなくなった場合には、該当する日数分の給与も保険金で補填することが可能です。
相手に重度の障害が残ったり、死亡してしまったりした場合の慰謝料なども対人賠償に含まれます。
対物賠償では、事故によって相手の自動車やバイクが損傷してしまったり、携帯電話やカメラなどの機器が壊れてしまったりした場合の補償を行うことができます。
また、自分のバイクがぶつかって外壁を壊してしまったり、店舗のガラスを破損してしまったりといったケースにもこの対物賠償が適用されるので安心です。
お店が事故の影響を受けて営業できなくなった場合には、売り上げに関連した休業損害分に関しても補填されます。
自分の損害を補償
「人身傷害保険」に加入していると、バイクを起こしてしまったライダーの怪我に伴う治療費が支払われます。
また、運転者が死亡したり重度の障害が残ったりした場合にも補償を受けることが可能です。
ただし、保険会社によっては死亡保障を基本プランに含めず特約にしているケースがあるので注意が必要です。
バイクの2人乗りをしていて同乗者がけがをしてしまった場合には「搭乗者傷害保険」を適用することで治療費や通院費などの補償を受けることができます。
死亡保障も用意されていますが、運転者の過失割合が非常に大きい場合、保険金の支払いを拒否されるということを覚えておきましょう。
事故に遭った自分のバイクを修理したいなら「車両保険」を活用しましょう。
事故によって破損した部分の修理費用を負担してもらえますし、全損の場合は基本的に保険金の全額が支払われます。
保険会社の中には「自損事故には適用されない」「車両同士の事故のみ適用」など細かな支払い条件が設定されていることがありますから、事前に確認しておくと安心です。
特約の意味と使い方について
任意保険の基本プランでは、保険料の支払いに関してさまざまな例外を設けています。
そこで、保険料の適用条件を広くしたり、サポート内容を増やしたりするために「特約」があるのです。
例えばバイクが盗難に遭った場合、基本プランでは車両保険を適用することができないものの、盗難に関する特約をつけることで補償を受けることが可能となります。
事故の相手が保険に一切加入していない場合の手続きサポートや、示談がうまく行かず裁判になった時の弁護士によるサポートなども、該当する特約を設定しておけば安心です。