任意保険の等級とは
ノンフリート等級別料率制度で、割引率を定めるための役割を果たしています。
ノンフリート契約における契約者間の保険料による負担を公平にする目的があり、契約している人のなかである特定の人が大きな負担をしないようにしています。
契約者が所有する自動車の総台数が9台以下の契約をノンフリート契約と呼んでおり、10台以上ある場合はフリート契約といいます。
個人での申し込みは、ノンフリート契約である自動車保険に加入することになります。
等級の決まり方
自動車保険の等級は、契約者の事故への実態に応じてリスクを1~20等級に区分しています。
初めて自動車保険へ契約すると、スタートは6等級から開始です。
契約後、1年間保険を使用しなかった場合、等級があがり保険料の割引についても恩恵があります。
逆に、事故を起こして保険を使用した場合、3等級ダウン事故となり3等級下がり、事故有係数が適用され、保険料は割増です。
3等級ダウン事故とは、対人賠償保険、対物賠償保険、車両保険を使用した場合に、翌年の等級が事故1件につき3等級下がることになります。
事故有係数適用期間は3年です。
1等級ダウン事故とは、盗難、落書き、飛び石などによる車体への破損(車両保険)で保険を使用した場合に、翌年の等級が1件につき1等級下がります。
事故有係数適用期間は1年です。
また、ノーカウント事故は、保険者の家族にケガ(人身傷害保険、搭乗者傷害保険、無保険車傷害保険)にて保険を使用した場合は、等級に影響はありません。
ノーカウント事故のみの場合は、翌年1等級あがります。
等級の割引率
1等級の場合は、64%割増、2等級の場合は28%割増です。
最初の6等級では、19%割引になります。
そこから1年ごとに無事故を保守し、20等級になりましたら63%の割引になります。
ただし、事故有係数内は、同じ等級に戻っても割引率は低くなります。
無事故で10から11等級にあがると、割引率が47%です。
前年度の等級が14等級で事故により3等級ダウンした場合は25%割引という流れになります。
22%もの差が生じてしまいます。
よって、1等級ダウン事故に遭った際、1等級ダウンするだけだと保険金を使用すると、割引率まで下がりますのでトータル的に高くなる場合があります。
その場合は、修理代は自己負担し、保険の等級をあげて割引率をあげるほうがお得になります。
もしもの時のため等級を把握しておこう
任意保険の等級は保険金を使ったか使わないかでダウン、アップがきまります。
一度使用すると、事故有係数がつき等級があがっても割引率が思っているよりもあがらない場合もあり、保険への使用は気軽に考えず、翌年のことも考えて使いましょう。