バイクで事故が起きやすい概況の実態

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Posted by SLbik7uK | Posted in 事故関連知識 | Posted on 29-10-2018

バイク事故が発生しやすい状況と主な原因

1.無茶な追い越し
クルマが前方を走行するクルマを追い越すには、前のクルマを追い越すために大きく車線を変更する必要があります。
ところが、横幅がクルマの半分程度のバイクであれば大きく車線を大きくはみ出すことなく、比較的容易に追い越しが可能です。
そのため安易な判断で追い越しをしがちで、その際、クルマと接触したりして事故が発生しやすいのです。

2.前方不注意
クルマに比べ不安定なバイクは視野が狭くなりがちだと言われるうえに、前傾姿勢やヘルメットによりさらに視界は狭まります。
また走行中は左右・前後の入念なチェックが必要なのですが、対向車線を走行するバイクなどに気を取られてわき見をしやすいのです。
クルマ同士の追突事故のケースでは、後ろのクルマは軽ければ前方が壊れる程度、最悪でも玉突き事故が多いですが、バイクがクルマに追突した場合はドライバーが放り出され、生命の危険に至るケースも珍しくありません。

3.バイクをあおるクルマの増加
クルマ側がバイクの存在に気付いていない、あるいは気付いた上でバイクを煽るケースも事故の原因に挙げられます。
特に大型車両であれば、左横を走行しているバイクに気づかずに、左折する際の内輪差で巻き込み事故が起きやすいです。

バイク事故の実態データ

警視庁の公表資料を基に交通事故被害を見てみると、2016年の都内の交通事故死亡者数は159人でした。
原付を含むバイク乗車中の死亡者は40人で約25パーセントを占め、全国平均の約18パーセントと比較すると少し高いウエイトです。
歩行者の割合も高いですが、その内でもクルマや二輪車が相手のケースが約9割と大半を占めており、実質的にバイクが関係する死亡者数がかなり多いと考えるべきでしょう。

バイク事故の発生した件数が多いのは、月別では4月や大型連休で道路が混雑する月、雨天が続く月に事故が発生しやすい傾向です。
また時間別では、早朝4~8時それに夜8~10時周辺の通勤通学時間帯が危険な時間帯と言えます。

警視庁が推奨するバイク事故を防ぐポイント

いつ発生してもおかしくないバイク事故を防ぐために、ドライバーが取れる対策を、警視庁おススメのセーフティ対策に沿って解説します。
1.バイク特有の性格を把握しておく
バイクはクルマの死角に入り易く、バイク側は気づいていても、クルマに気づいてもらえているかわからない点が大きな特徴です。
クルマと異なり身を守るモノが基本的にないので、交通事故が発生した場合のダメージが甚大となってしまいます。

2.バイクライダーの特性を認識する
前傾姿勢で乗車するため、視界が路面中心で視野が狭くなりがちです。

3.クルマのドライバーの誤解を知る
バイクは簡単に停止が可能と思われたり、実際の距離より遠くに見えたり、スピードがゆっくりだと思われがちで、特に夜はクルマ側から見落とされやすいとされます。

4.走行前の日常点検を確実に実施する
走る前の点検では、前後のバイクが点灯するか、タイヤがすり減っていないかは必ず確認しましょう。

5.胸部プロテクターの装着
バイク事故死亡者を損傷部位別にみると頭部が約50パーセント、胸や腹部が約40パーセントです。
ヘルメットの顎紐締めや胸部プロテクター装着が、重篤な事故から身体を守ってくれることが分かります。

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