バイクにつきものの交通事故の心配
バイクに乗る上で心配が尽きないのが「交通事故」のリスクです。
このリスクはもちろんクルマにも、歩行者にもあります。
しかし特にバイクが危険と言われるのは、早いスピードで走るバイク事故の際、放り出される身を守るのが、身に付けているものだけで、体が受けるダメージが大きいからです。
日常のバイクの整備に加え、安全運転と早期のリスク察知、経験、胸部プロテクターの装着などでいかにリスクを抑えるかが重要です。
クルマのドライバーサイドも運転中にスマホを操作したり、高齢者ドライバーが高速道路を逆走したり、と困ったクルマも増加しました。
頻発するバイク事故の主なパターン
事故の発生状況を分析すると、いくつかのパターンに分類できることが分かります。
1.交差点内での事故は、バイクが直進中に右折するクルマが前を塞ぐパターンの事故が多い傾向です。
これは右折するクルマが距離の目測を誤っているケースが多く、右折車の動向には敏感に注意する必要があります。
2.車線変更の際の接触事故は、追い越そうとするバイクがクルマのドライバーの死角に入って認識されていないケースやバイクの強引な追い越しが挙げられます。
3.バイクの単独事故は速度オーバーで、ハンドルコントロールをミスして転倒するパターンです。
4.スリップ転倒は、降雨時にマンホールや白線等滑りやすい路面での操作ミスによるパターンです。
バイクの排気量別にみた事故率
原付1種(~50cc)は約20パーセント、原付2種(51~125cc)は約19パーセント、軽二輪(126~250cc)は約25パーセントです。
これらに対して自動二輪車(251cc~)は約50パーセントと高い割合を示しています。
クルマ側から認識され難い小さな50ccの原付より250cc以上のバイクの方が、事故率が高く出ているのは意外に思われた方も多いでしょう。
この理由は定かではありませんが、オーバースペックなバイクで速度を出し過ぎて、ライダーがうまく扱えなかったことや中年のリターンライダーが大型車に乗って、コントロール不能に陥ったことなどが指摘されています。
大型バイクの場合はスピードが圧倒的に出ているため、死亡事故の割合も高くなりやすいのでしょうか。
バイク乗車時に注意すべきポイント
1.エンジンオイルや制動システムの効き具合、タイヤの空気圧・摩耗状態、チェーンの張り具合などを適宜チェックして、不具合はすぐに整備しておくことが重要です。
2.ヘルメットとグローブ、胸部にプロテクターが入ったジャケットを着用するなど、バイクが転倒した際に身体が受けるダメージを最小限度に抑えることも重要です。
ヘルメットは必ずフルフェイスを選び、顎紐はしっかりと締めるようにしましょう。
3.大雨や雪の日は、視界が悪くなることに加えスリップによる転倒リスクも高まるため、極力バイクには乗らないようにしてください。