高齢者ドライバーはどうなのか
高齢者になってからバイクに乗るという人も増えています。
しかし、一方で「認知症患者が車やバイクをそのまま運転し続けて、事故につながっている」という現実を見逃すことはできません。
そう、実は「認知症になっているのにそのことに気づかず、運転を続けてしまっている高齢者」があとをたちません。その結果、本当に悲惨な事故に繫がってしまうとこともあります。
例えば、祖父の車が横転してしまい、遊びにきていた孫2人のうち一人が亡くなり、ひとりが重症になってしまうという事故がありましたよね。
この事故の運転手は、66歳であることがわかっています。
今どきの66歳なんてまだまだ若い…と思うかもしれませんが、実は軽度の認知症を患っていることもあり、こういうパターンだと身内に悲劇が襲い掛かることも。
もちろん、このケースが認知症かどうかははっきりしていませんが、高齢者になると判断能力がおち、運転に不安が出てくるということは家族もきちんと把握しておきたいものです。
そうしないと、こういった悲劇がどんどんでてきてしまう可能性がありますからね。
65歳以上のドライバー、6割は認知症を抱えていることが判明
65歳以上のドライバーのうち、なんと6割が認知症を抱えているということも解っています。
認知症は、新しいことを覚えることは難しくても、昔のことなどは比較的しっかりと覚えていることが多いので、周囲が認知症に気づかないということもあります。
初期のうちはとくに解りにくいですよね。「年をとったから物覚えが悪いだけ」と考えてしまう身内がいることも、大きな問題になっています。
しかし、認知症を放ってそのまま車を運転させると大変なことになりますので、家族も何らかの対策をとっておかれることをおすすめします。
しかし、身内が説得しても免許を持ち続ける難しいケースも
しかし、身内がいくら説得をしても「自分は大丈夫だから」と言い続け、免許を持ち続けるという非常に難しいケースも存在します。
どんなに身内が反対したとしても、高齢者が勝手に車にのってしまうのであればどうしようもありません。
そのことを考えると、やはり身内だけでこの問題を抱えるのではなく、国が率先して解決のための糸口をつくっていくべきではないでしょうか。
高齢者が増え続けている日本、今後ますます認知症患者が増える可能性があります。
それを考えると、この事態は捨て置けないのではないでしょうか。