過失割合の詳細データ

知っておいて損はない過失割合と類型

バイクというものは、どんなに気を付けていても、事故を起こしてしまったり巻き込まれてしまったりするリスクをゼロにすることはできません。
その中で、もしも事故にあってしまった場合、誰がどれだけの過失があるのかということを明確にしていかなければいけないでしょう。
過失割合と呼ばれますが、これにより損害賠償義務の割合を決定することになるからです。

これは、事故を起こした側だけが、事故に対する原因となったとは限らないということがあります。
あくまでも、いろいろな要因がある中で事故は発生するものであり、その負担をすべて加害者に背負わすということが間違っているということでもあるのです。
そのため、状況によって、過失割合は大きく変化するものであるといえるでしょう。

信号のある交差点で事故が起きてしまったら

信号があるということは、それだけ安全に対する確認ができる設備があることを指します。
信号が青の場合には、安全であるならば進行していくことができますし、赤であれば停車しなければいけません。
これは歩行者も同じです。

信号がある中で事故が起きるということは、どちらかに大きな問題があることは明白です。
加害者、被害者ともに信号の色が重要な論点となり、過失割合が考えられていくことになるでしょう。

安全確認をしなければいけない信号のない交差点

どこの交差点でも信号があるとは限りません。
信号がない場合には、十分安全を確認して進まなければいけないでしょう。
この場合の過失割合は、右折や左折といった状況によって変化しますし、安全確認ができたかどうか、速度は減速したのかどうかということが重要です。

直進といっても安全確認を怠ってはならず、すべての責任が加害者にあるとは限りません。

どちらが優先かで変わってくる優先道路の交差点

道路交通法では、優先道路ということが重要になってきます。
道幅が広いかどうかということが、簡単に見分ける方法です。
広い道路のほうが優先となるのですが、どちらがどちらに向かっていたのかということが重要です。

過失相殺されるということ

過失割合には、相殺ということもあることは忘れてはいけません。
お互いの過失に相応する部分を保証することが本来の姿ではありますが、これを相殺し減額する過失相殺が行われています。
正式な文言としてあるわけではありませんが、実務上も行われていますし、裁判の判例も出ていますので、確立しているといっていいでしょう。

こうした部分も覚えておくと、何かあった時にスムーズに進めていくことができますし、さらに安全な運転に心がけることができるようになるでしょう。

どんな保証があったとしても、怪我をしてしまえば、何もプラスになることはありません。
安全を心がけるということは、バイクのみならず、道路を利用するうえで、最も大切なことなのです。