状況の隠蔽
事故は誰も遭いたくはない
事故というものは、誰もが起こしたくもありませんし、巻き込まれたくもありません。
怪我も付きまといますし、完治するとも限りません。
車や物は治すこともできますが、精神的にも傷つけてしまうため、誰も遭いたくないのが事故だといえるでしょう。
そのため、加害者側で良く行うこととして、自分を正当化するため、責任を軽減するために状況を隠蔽することがあります。
軽いものから重大なものまで、様々な隠蔽が起きてしまうこともあるため、事故の状況は記憶が正確なうちにメモをとったりしておくことが重要なのです。
しかしながら、これも加害者側だけではなく、被害者側としても賠償額を拡大させたいがために、誇張したりしていくこともあります。
こういった状況で得をしようとすることにも問題があるといえますが、そうならないようにするためにも、正確な状況を記録しておくことが必要であることには間違いないでしょう。
加害者が損害を下げるための隠蔽
加害者の状況の隠蔽としては、自動車などの整備の状況があります。
車やバイクの故障がわかっていたのにもかかわらず、車検の時期が近いからといって放置してあったりするケースは少なくありません。
バイクのブレーキの故障もよくあるケースで、整備が全くされていなかったがために止まれずに事故を起こしてしまうこともあります。
もしも、こういったバイクに巻き込まれでもしたら、不運で済ますことができないでしょう。
自分の車両である以上、定期的な整備が必要で、管理していかなければいけません。
状況によっては、事故検分の段階まで押し通し隠蔽するだけではなく、気が付かないのならそのまま過ごそうとすることだって出てきます。
正確な状況や情報がわかれば、そうした隠蔽も暴くことができるかもしれませんので、正確な状況のメモは必須なのです。
被害者が必要以上の保証を受けたいがためにする隠蔽
加害者となってしまった時に、被害者から必要以上の請求を受けるケースは、悲しいことながらとても多いといえるでしょう。
多いケースとしては、むち打ちなどの症状を過大に伝え、治療という名目で医療機関に通うケースです。
ぶつけられた車の損傷を、過剰に伝えるケースもあります。
事故とは関連のない部分も一緒に修理してもらおうという意図が見え隠れしますが、そうならないように、写真をとっておくことも必要でしょう。
修理工場などでも事故前の写真は取りますが、公平を期するためにも、正確な写真とぶつかった時の状況を判断できるようにしておく必要があるのです。
もちろん、保険業者でも事実確認を行います。
悲しいことながら、被害者の意見は尊重されやすく、隠蔽していたとしてもそれを暴こうとすることはなかなかありません。
日本人の気質の部分でもありますが、被害を最小化するためにも、確認できる資料が大切となるのです。