県境を越えれば逃げ切れるのか
昔から言い伝えられている、「県境を越えればパトカーは追ってこない」これは本当なのか。
残念ですが、でたらめな伝説です。
後ろにパトカーがいない場合は、理由があって追わなくなったと思っていいでしょう。
ただし、飲酒運転の疑いや盗難車両など、逃走に対しては緊急配備を行います。
進行方向の前方で、待ち構え停止させることもあります。
県境の場合は、隣接する都府県警と協力しあう体制がありますので、県境を越えたところでその地域の警察が待ち構えているでしょう。
高速道路の場合は、だいたいのインターチェンジが県境にあるため、あらかじめ隣接する県警と相互共同管轄区域が設定されているので、後ろがいなくなった場合は前方に気をつけることになります。
警察は安全のため深追いはしない
何か違法行為が見つかり、パトカーや白バイの追尾から逃れようと必死になり、むちゃな運転をして事故を起こすニュースを目にします。
そのため、警察では、「深追いしない」動きになってきています。
深追いしたことで、重大事故が起きる可能性を避けるためです。
では、黙って違反者を逃がすのか、と思えますがそうではありません。
逃げたと思っても証拠は押さえられている
パトカーには前方を撮る、動画カメラが設置されています。
そのカメラを使い、追尾中の様子を記録していき、場合によっては状況に応じて、助手席の警官が記録写真を撮影し、採証活動が行わられています。
証拠を集めながら追尾していることです。
そのため、止める必要がなくなり深追い行動も不要になっています。
また、追尾中にナンバープレートなどの情報を、本部へ連絡し照会してもらっています。
盗難車ではないかや所有者の情報を確認しているので、十分な証拠がそろったら警察は追尾をやめて、後日、証拠をそろえた資料をもって自宅まで検挙にくる可能性があります。
逃走をはかる車は、薬物や飲酒運転の可能性が高く、深追いは事故につながりやすくなり慎重な対応を実施しています。
証拠をしっかり集めている
追尾中に証拠を集めているのには、少しぞっとしますね。
深追いによる事故はだいたい悲惨な事故が多くなっています。
その事故が起きないよう、警察では深追いはしないという対策をとっています。
当たり前のことですが、違反行動をしないのが、一番です。
お酒を飲んだら運転しない、させない、違反なことはしないを心掛けましょう。
後ろにパトカーがいなくなったのは、逃げ切ったではなく証拠がそろったということです。
その場で捕まらなくても、後日検挙されるのであれば、逃げるのを諦め素直にパトカーに捕まりましょう。
ひき逃げや飲酒運転は、逃げると罰則が増えて罪が重くなりますよ。