認知・判断・操作のプロセスについて
バイクを運転している際に人が飛び出してきて、「危ない!」と思ってブレーキをかけた。
こうした一連の流れが、認知・判断・操作のプロセスの流れになります。
何かが起こったことで事故を起こさないための判断をして実際にその操作をするという流れがスピーディーかつ正しい判断であれば、事故は起こりません。
万が一の時に大事故を引き起こさないためにも、日頃から認知と判断、操作のプロセスは頭に入れておく必要があるでしょう。
ただしこれらの判断が出来るかどうかは限度があります。
例えば時速100キロで走っている所を突然10㎝先に人が飛び出してきたらどう頑張っても間に合いません。
反対に時速10キロで走っていて20メートル先に人が寝転んでいたとしても、よそ見をしていたら気がつかないで事故に繋がります。
運転の際に集中することはもちろんですが、事故が起こりやすそうな所は予めより注意しておき、何かあったときにもすぐに対処が出来るようにすることが大切です。
慌ててしまって操作ミスをすることも無いように、日頃から冷静なライディングを心がけましょう。
回避制動の技術を身につける
認知・判断・操作のプロセスの行動のことを回避制動と言いますが、この回避制動の技術が身に付くほど、当然事故が起きる可能性が減ります。
事故を起こさないためには運転に気を付けるだけでは無く、事故が起こりにくい環境を作る事も大切です。
まずバイクとの一体感のあるライディングを心がけましょう。
バイクと一体となって走っていれば、突然ブレーキをかけたりハンドル操作で対象物を避けようとしたときにも、バイクがすぐに自分の体の指示に従ってくれます。
バイクと一体となっていないとバイクの操作が送れてしまい、頭は動いていたのに体が追いつかなかったという事態に繋がり兼ねません。
またブレーキロックをするタイプのバイクは急ブレーキでは無くロック寸前のブレーキ操作を心がけましょう。
タイヤロックしてしまうと制動距離が伸びてしまいますので、ブレーキをかけた意味が無くなってしまいます。
1度余裕があるときにどの程度でロックがかかるのかテストをしてみるのもおすすめです。
予測力をつけることも重要
回避制動を上げる為には周りをよくみて、もしかしたらこんな事故が起きるかもしれないと予測しながら運転することが大切です。
見通しが悪い交差点では人が飛び出してくる可能性がある、通学路であれば子供が飛び出してくる可能性があるというように、可能性を考えておくだけでも判断スピードがアップします。
判断スピードが上がれば上がるほど事故が起こりにくくなるので、危険性がある所はかもしれない運転を心がけましょう。