冬眠明けにチェックすべきポイントを知ろう
長期間乗っていなかったバイクで特に起こりやすいのがエンジンのトラブルです。
ですから、冬眠明けのバイクに関しては、乗り出す前にいくつかのポイントを必ず確認するようにしましょう。
まずチェックすべきなのは「バッテリー」です。
冬眠前にケーブルを外してあれば、基本的に放電はしないのであまり弱くなることはありません。
一方、ケーブルを繋ぎっぱなしにしていたなら、必ずバッテリーの残量を確認しましょう。
バッテリーが弱くなっているなら、充電もしくは新しいバッテリーに交換する必要があります。
ただし、バッテリーの取り外しや交換用のモデルがわからないという時は、無理せずバイクショップのメカニックにお願いしましょう。
「ガソリンタンク」もエンジンをかける前に確認するポイントです。
ガソリンは古くなると徐々に劣化してしまい、タンク内を錆びさせてしまうため、半年以上使っていなかったものは交換するのが望ましいとされています。
ですから、冬眠の期間が長かったなら、古いガソリンを処分してしまいましょう。
また、ガソリンタンクのキャップを開けた時に酸性の刺激臭がする場合、ガソリンが変質している可能性があります。
この場合は、冬眠期間の長さにかかわりなく、古いガソリンは破棄するのが賢明です。
「タイヤ」も冬眠期間に劣化しやすいパーツの1つです。
タイヤの溝を見て、不自然な切れ目やふくらみがないか、必ず確認しておきましょう。
また、空気圧の確認も大切です。
タイヤは長期間同じ部分が接地していると、徐々に空気が抜けてしまいます。
スタンドを使わずにバイクを保管している場合、ほぼ確実に空気が抜けてしまっていることでしょう。
ですから、規定されている空気圧の数値まできちんと空気を充填しておきましょう。
「チェーンの状態」も走行前によく見ておきましょう。
冬眠前に錆止め剤を塗布していないと、ガレージ内に保管して置いたとしても汚れが付着してチェーンが徐々に錆び始めている可能性があります。
チェーンの表面が汚れてやや黒っぽくなっているなら、すぐに専用クリーナーで洗浄するようにしましょう。
また、チェーンを上から押したときに張りがなくやや緩んでいると感じる場合には、調整用ボルトでやや硬めに締めておくと安心です。
オイルの交換も必須
バイクのオイルはガソリンと同様、時間の経過とともに徐々に酸化、つまり劣化していきます。
また、エンジン内が結露して水分が溜まると、内部の金属が腐食してしまうリスクもあります。
ですから、冬眠前にオイル交換をしたとしても、冬眠明けにもう1度オイルを交換するのが望ましいでしょう。
「冬眠期間中はまずバイクに乗らない」という人は、冬眠前の交換で安いオイルを使い、冬眠明けにハイクオリティのオイルへ切り替えるというのも良いアイデアです。