規制緩和の背景
バイクには小型自動二輪免許や中型免許、大型免許のようにいくつか種類があります。
それぞれの免許を持っていることで、所持している免許に合わせたバイクに乗れるようになるのですが、この度普通免許を持っていれば125ccの免許が乗れるようになるかもしれないと話題です。
規制緩和の背景としては若者のバイク離れが顕著になっている所にあります。
数十年前にバイクブームが訪れてから現在に至るまで、バイクの新規購入者年齢は年々上がっており、現在では平均年齢53歳になっているのです。
これによりバイクメーカーをはじめアクセサリーショップや保険会社などのバイク市場が危機に瀕しており、バイク業界団体が積極的に取り組みを行ってきた活動の1つが、バイク免許緩和になります。
バイクに乗っている若者の多くが街乗りにもぴったりの125cc前後のバイクが多いのですが、こちらの場合は現状小型自動二輪免許が必要です。
改めて免許を取りに行くのが面倒臭いと結局原付に乗っているという普通免許ユーザーが多いことから、こちらの規制緩和の働きかけに繋がったとされています。
バイクの年間新車販売台数の7割を締めているのが原付バイクということを考えると、こちらの規制緩和によってよりユーザーが増えればバイク市場がまた活性化することが考えられるでしょう。
125ccタイプのバイクは原付と同じでお手頃価格で手に入れられるのも魅力です。
400ccのバイクなどはどうしてもその性能もあるため価格帯もお高めなのが新規ユーザーが手を出しにくい理由となります。
免許の姿勢緩和がされればよりリーズナブルに気軽にバイクを乗り回せるようになりますので、車の免許を取ることで合わせてバイクに乗る方も増えてくる可能性が高くなるでしょう。
規制緩和で起こりうる問題点
規制緩和をすることで気軽にバイクに乗れるようになる他、50ccの原付バイクに比べてスピードが出せる分、逆に安全になるのでは無いかと言われています。
ただしその分危険性もあるため、事前に確認しておくことが大切です。
規制緩和をされた場合、あくまで普通免許の付帯免許となるため原付のような扱いとなります。
にも関わらず125ものパワーがあるバイクを研修無しで乗れるようのいなると逆に事故が多発する可能性もあるでしょう。
全くバイクに乗ったことが無い人が乗るにはいささかパワーがありますので、運転をする前には出来れば練習をしてから乗るのがおすすめです。
規制緩和されても自分に厳しく
規制緩和をされたからといってもすぐに乗れるようになるわけではありません。
実際に運転をしてみて慣れてくるまでは大変ですので、自分がどの程度運転できるのか厳しく判断する必要があることを頭に入れておきましょう。