パンクとバーストの違いを知っておく
高速道路を走っている時に起こるとアウトなトラブルの代表格とも言えるのが、バーストです。
タイヤに起こるトラブルで、パンクと似たような印象もあります。
パンクは自転車を思い浮かべるとわかりやすいですが、タイヤに穴が空いて空気が抜けてしまうトラブルのことです。
空気が抜けてしまうことでスピードが出せなくなってしまうのはもちろんのこと、バランスを取りにくい、無理に走り続けているとタイヤが劣化してしまうといった問題が生じます。
それに対してバーストは、タイヤが破裂してしまう状態のことです。
もともと「バースト」には「爆発/破裂する」といった意味があり、突然タイヤに亀裂が走る、表面が破裂するといった問題が生じることを言います。
つまり、パンクの場合はタイヤの狭い範囲にトラブルが生じることで少しずつ空気が抜けてしまうのに対して、バーストの場合は広い範囲にトラブルが生じることで、一気に空気が抜けてしまう違いがあるのです。
この違いを見ても、バーストの方がより厄介なトラブルとなっており、もし高速道路を走行中にバーストに見舞われてしまうと非常に危険な状況に陥りかねないことが分かります。
バーストしたときにはどうすればいい?対処法について
では、バーストが起きてしまった時にはどうすればいいのでしょうか?
高速道路の場合、その場で修理というわけにはいきませんから、とにかくなんとかだましだまし運転していく必要があります。
まずポイントはできるだけカーブしないことで、タイヤがバーストした状態で曲がろうとすると非常に高い確率で転倒してしまいます。
落ち着いてまっすぐ走ることをまず心がけましょう。
それから、路肩に寄せながらゆっくりとスピードを落としていきます。
高速道路の場合、後続の車との衝突が怖いですから、ブレーキランプを点灯させたうえで慎重に行っていきます。
焦って急速にスピードを落とす、カーブするように一気に路肩に寄せるといった行為は絶対避けましょう。
実際にバーストを起こしてしまった時に、ライダーができる対処法はこの2つだけです。
あとはバイク保険のロードサービスなどを利用して、搬送してもらう手続きをとることになります。
無理して動こうとせず、安全第一で落ち着いて行動することが重要になってくるわけです。
このように、バーストしてしまうとできることは限られてきます。
しかもバランスを崩して転倒、後続の車と衝突といった事故につながる恐れがあるだけに、まずは予防を心がけるようにしましょう。
タイヤが劣化していないか確認する、路上の突起物を踏まないようにするなど、バーストの原因を踏まえた上での安全運転を心がけましょう。
高速道路の場合はどうしても心地よくスピードを出してしまいがちなので、とくに注意が必要です。