二次災害を防ぐ

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Posted by SLbik7uK | Posted in 事故が起きた! | Posted on 29-07-2017

事故発生後も車は道路を通る

事故が発生しても道路は車やバイクが次々に通りますので、事故後は事故の続発を回避するための行動が必要です。
本人も事故を起こしてしまいショックな状態ですが、気持ちをしっかり持って次の事故を起こさない処置を取らなければいけません。
事故車両が停車していることに気付かずに走行してきた後続の車が、次々に玉突き事故を起こすケースも実際に多く起こっています。

後で事故現場の検証が不能とならないよう状況を確認しておく必要はありますが、現場の保存より道路上での二次災害防止の措置が優先されます。
なお、事故でショックを受けた状態での対応となりますので、注意散漫になり、一連の作業中、自身に危険がないように後続車に気を付けることも大切です。

負傷者の有無を確認して被害者の安全を最優先

負傷者が道路上に倒れている場合などは、速やかに、負傷者を車の通らない歩道や路肩に移動させる必要があります。
特に頭部や頸部に損傷がある場合は、むやみに動かすことなく、首に負担がかからないように移動させます。
一人では無理なことも多く、大きな声で周りに助けを呼んで、手伝ってもらうことも大事です。
被害者がケガをしている場合やケガはなくとも衝撃を与えている場合は、すぐに119番の救急通報をします。

負傷者以外の二次災害を防ぐ

二次災害が起こりそうな状況かどうかで対応が変わってきます。
二次災害が明らかに発生しないと認められる場合は、ハザードランプを付けたり、停止表示機材を設置したりした上で、事故現場をそのまま保存します。

二次災害が発生しそうな場合は、状況を後で説明できるように確認した後、安全な場所へバイクを移動させエンジンを切って、ハザードランプや停止表示機材を設置します。
事故続発を防ぐため、事故をしたバイクだけでなく、道路に散乱した部品なども障害になりそうであれば、道路から撤去する必要があります。

高速道路での事故の場合

高速道路での事故の場合は、特に慎重に上記の措置をとった後、バイクの近くに残らず、ガードレールの外側など安全な場所に避難して救助を待ちます。
高速道路で運転が不能となったときは次の対応を取ります。

①バイクの後方の道路上に停止表示器材を置き、後続車の運転者に事故車両が停止していることがわかるようにする。
②夜間は停止表示器材の設置とともに、ハザードランプを点滅させる。
③停止表示器材の設置に当たっては、発煙筒を使って合図するなどして自分が二次災害に巻き込まれないよう後続車に注意する。
④現場を後にするときは、後方に設置した停止表示器材等を置き忘れないようにする。
高速道路で事故や故障が発生した場合の通報先は、道路緊急ダイヤル「#9910」または「110番」です。

けが人を救護する

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Posted by SLbik7uK | Posted in 事故が起きた! | Posted on 18-06-2017

けが人救護が第一

交通事故でのひき逃げ死亡事故の検挙率は102.7%(年度のまたがりのため100%を超す)と高く、警察が捜査に本腰を入れて取り組んでいます。
ドライブレコーダーや防犯カメラの設置数が増加しており、仮に目撃者がいなくても逃れることはできないということを知りましょう。
当たり前ですが、万が一の事故の時は、まず最初に、被害者の有無を確認して救護しなければ、重い懲役刑等が待っているのです。

事故の際の負傷者救護は何をすれば良い?

誰もが救急救命の知識を持っているわけではないので、交通事故の負傷者がいる状況に直面し、迅速に十分な救護行動ができる人は少ないでしょう。
しかし、求められている負傷者救護は、ケガ人の有無を確認し、もしケガ人がいれば救急車を要請するとともに、負傷者を安全な場所に移動させ、二次災害を防ぐための措置を行うことです。

交通事故が発生したらまず、負傷者がいるかどうかを確認し、ケガ人がいれば意識の有無などを確認します。
同時に、119番通報をして救急車の要請を行いますが、一人で難しい場合は、大声で周囲に援助を求め、事故による負傷者がいることを喚起することが必要です。

大きなケガでなくとも救急車を要請する

事故の発生時に、意識不明者や出血を伴うケガをしている被害者がいれば、救急車の要請をすぐに思い付きます。
でも、歩行者がバイクにはねられて数メートル飛ばされたり、強い衝撃があったはずなのに外傷がなかったりした場合にも、救急車を呼ぶ必要があります。

事故直後はケガ人は神経が高ぶり、痛みを感じないことが多く、時間が経って痛みが出るケースが良くあります。
特に頭部に衝撃を受けて内部で損傷が起こっている場合は、すぐに症状が現れないことが多いのです。
交通事故の場合、小さなケガで呼ばないように、と注意する救急隊員はいませんので、外傷がなくても「衝撃を与えた場合は救急車を呼ぶ」と心がけましょう。

後続車による二次災害防止のためケガ人の移動と応急処置

ケガ人が道路などに倒れ、他車の往来による危険がある場合、ケガ人の移動が必要ですが、特に頭部や頚部に衝撃を受けていると思われる場合は、むやみに動かさず、首に負担をかけないような方法で移動させます。
救急車を要請して現場に到着するまで、平均で10分弱かかります。

しかし、救護する当事者も交通事故でショックを受けており、ケガのある場合も多いので、落ち着いて119番通報の電話で指示を受けながら、可能な範囲で措置を行えば十分でしょう。
人工呼吸と心臓マッサージの知識があれば更によいので、救命救急について消防署などの講習会を一度受けてみてはいかがですか?